紀北町の森

ほどよく光が入る明るい森。 いいところに生えてるねー!
三重県は紀北町。日本一の森を育てているという速水林業さまの森を見学させていただきました!
下草としてウラジロが生い茂る。これだけ生えていると、木に鹿が寄ってこない。
ウラジロが下っ腹をくすぐってくるのがニガテらしい。
鹿は、ただ生きるために木の皮を食べてるだけ。人間にとって悪なので害獣扱いされる。
ウラジロはそこに生えることで、鹿が害獣扱いされないように仕向けられる◎
広葉樹は特に紅葉が綺麗だけれど、より盛んに光合成ができるように、光を求めて枝を大きく広げるので、光が木々の間に入り込み、根元までいくのを遮ってしまい、そして暗い森になる。
すると、先ほどのウラジロのような下草が育ちにくくなってしまう。
枝打ちはもちろんだが、広葉樹との付き合い方も大切。

10年ものも
30年ものも
80年ものも
100年ものも
それぞれの特徴を生かした使い道があり、無駄な木なんてのは一切ない。
日本の林業の現状、聞いていて耳がいたい。
木を一本切るだけで、どれだけの人がうごき、加工・販売までのコストはいくらか?
広〜いお山だけれど、小さな経営努力の積み重ねで、美しい森がキープされている。
従来の林業は、木を育てて伐採するところまでで役目を終わらせていた。
これからはちがう。生産、加工、販売までをみる。
時間と人を割いて集めた情報に基づき、今を生きるために弾き出す緻密な計算式と、
人間よりもはるかに長い時間のスケールで森を想像して、いま木を植える。
そのギャップに感動した。

(コシダとウラジロがたくさん!)

速水林業株式会社 様
http://www.re-forest.com/hayami/index.html
日本の林業の現状
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/genjo_kadai/
ご紹介いただきました徳田銘木の徳田社長、ご縁をいただきありがとうございました!

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