きのシダ邸に柵を
そんなこんなで、私、奈良県の吉野町へ移住しました。奈良といえば、鹿!奈良市内、特に奈良公園では、鹿は神の遣いとして大切にされている。
吉野山では実はそうでもない。畑も荒らすし、大切にしていた花を食べられたりする。
吉野山の静かな夜。暗闇の向こうからビーーーイ ビーーーーーイという声。「何?なんの音??!」と驚いた。鹿の声だ。獣の存在を感じながら眠る。そして、ついに!玄関の前を見ると、コロコロの鹿のフン!え〜〜敷地内にまで!? 植えていたワイヤープランツが食べられているし。
「鹿さん、ちょっと距離感を保ってもらえますか??人間には、パーソナルスペースというものがございましてね、、、!」なんて話は鹿には伝わらない(笑)
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というわけで、柵をつくろう!と思いまして。ただ、これは1人ではできない!とも気づきまして。ダメ元で、SNS上で「ヘルプ!!!」と呼びかけましたら、なんと、地元名古屋から3名の方が応援に駆けつけてくれました!\ネ申さま/
材料は、ぜいたくにも吉野杉の柵 〜〜〜 ٩( ᐛ )وわーーい、わーーーい!
工具一式持ってきてくれたIさんは、角材を丸鋸で切って、 1 m の杭をあっという間に作成。
木槌でトンカン!と打ちこむEさん〜!
無茶ぶりも笑ってくれるAちゃんは、
室内キッチンの整理をしてくれるという、、!
「持つべきものは友」と言うけれど、友といえるほどの回数もお会いしていないのに・・・。本当にありがとうございました。御礼を言っても全く足りない。共通のものや作業を楽しめる仲間ができて、とても嬉しい。
完成したものがこちら!防腐のためと、景観を考えて、柵の表面をバーナーで焼く。そして、1.5mの高さのある竹を使って、防獣ネットを取り付け。
なんという完成度!!
実は、防獣柵は頑丈に作り過ぎると、鹿によくないらしい…!例えば、鹿の角にネットが引っかかったときに、柵が頑丈すぎると、暴れたときに、首の骨が折れたりして死んでしまったりするそうで。
程よく頑丈で、鹿が逃げ出しやすい構造がよい、という点から、このような構造に♩鹿と仲良く暮らすための柵が完成しました٩( ᐛ )و
「壊れたら直せばいいよね」というスタンスが素敵だ。
ついでに、固定している結束バンドを切れば、竹の棒は取外し可能で、桜の景色を楽しめるという代物♩\What a good idea!/
木のプロフェッショナルや、アイデアを教えてくれるみんなのおかげで、
想定以上に良い出来のフェンス!小屋裏に余っていて用途に困っていた古材も使えたし◎
柵の材料は、ちょうどこの日(3月2日)に開催されていた、吉野貯木場80周年記念の〈木フェス(ウッドフェス)〉で、吉野杉の木材を安く購入できました。
初めて貯木施設に入れたり、関係者の方からお話を聴けたり、また一つ吉野を知ることができた。お昼は「吉野マルシェ」で“リストランテ・ナラヤマソウ”さんのスパイスカレーをいただきました。なんという絶品カレー!
吉野の魅力って、溢れるほどあるかも。
そして!宿提供とサポートをしてくれた山伏女将のいるKAMINNで、夕食はみんなでほっこりお鍋でした。なぜか、妖怪を科学的に分析する談義がはじまったのは予想外でした。
フツーなヒトに見えて、マニアックすぎる一面がある、スパイスが効いてるヒトたち。
本音を言うと、吉野での毎日はたのしいのだけれど、日が沈むと、すごく寒いし、ひとりだし、鹿いるしで本当のところ寂しい。
名古屋の仲間のおかげで、ほっこり温まる時間を過ごせました。